とんかつ通信とんかつ通信

  1. トップページ 
  2. >
  3. とんかつ通信 
  4. >
  5.  第17号

とんかつ通信(不定期刊行物) 第17号

編集・発行すずや店主(軽薄?敬白?)

<はじめに>

皆様こんにちは。本日も数ある飲食店の中から、私ども「すずや」をお選びくださり
本当にありがとうございました。心から厚く御礼申し上げます。
 今後もご来店戴いた全てのお客様にご満足いただける事を目標に頑張ってまいりたいと思います。ご要望などをお気軽にお聞かせ下さいませ。どうぞよろしくお願いいたします。

<最近思うこと>〜次の一手は?〜

例えばお客様が飲食店を利用したときの、「満足だった」とか「不満足だった」というのは、一体何を基準にして決めておられるのでしょうか・・?
個々人によってその実感はまちまちであることは承知しておりますが、すずやではひとつの仮説として次のように考えています。
 それはお客様が店を利用する前に、そのお店の料理やサービスに対して抱く期待値と、実際に食事を終え、会計するとき、あるいは店の出口から出たときの実感値とを比較してその店の評価(また来ようとか、二度と行くものかとか)を決めているのではないか、ということです。
 つまり「満足した」とは「期待」<「実感」であり、「不満足」とは、「期待」>「実感」で、「期待」=「実感」が「どちらでもない」と、言うことになります。

 例えば、現在全てのお客様に実施させていただいているサービスに「ごはん、おみそ汁、キャベツのお替わり自由!」が、あります。(全くお替わりをなさらないお客様には何でもないことで申し訳ありません・・・)4〜5年前に先駆けてこのサービスを始めた当時は、お替わりをなさるお客様がとても喜んで下いました。
 「お代わり自由が嬉しい・・・」と、たくさんのお客様からご感想を頂きました。このサービスの実施によって当時の当店への「期待」より利用後の「実際」が上回っていただけていたのでしょう。
 しかし年月が経ち、もはやどこのお店でもこのサービスが当たり前のようになってくると、また、一度当店をご利用になられた多くのリピーター(再来店のお客様)から見ると、今ではこのサービスは当然の「期待値」に組み込まれてしまい、全て当店に責任があるのですが、時には「お替わりを忘れられた」、「持ってくるのが遅かった」と、かえって不満の種を作ってしまう側面も出て参ります。

 高まりゆくお客様のご期待を更に越えて行く努力、が今後一層、必要になってきたと思います。食材の更なる品質の向上と併せて取り組んでいく覚悟です。

<雑談>〜日本を美しくする会に参加して〜

先日、弊社南大沢店を設計して頂いた設計家の千種敏夫さんから久しぶりに電話を頂きました。伺ってみると「あさって、朝5時半から7時迄、僕らの会*で新宿駅東口周辺の清掃をさせて頂くのです・・・参加していただけませんか」とのお誘いでした。兼ねてからその会の活動は聞いており興味も持っていたので、迷うことなく「是非お願いします」と、返事させていただきました。
 当日は未だ薄暗く、小雨のけむる中でしたが、集まられた100人以上の方々とご一緒に、始発電車に向かう多勢の徹夜組の若い人の流れに驚きながら、お揃いのピンクの手拭いを首に付け、皆で無心に歩道にこびりついたガムを必死に剥がし、それが溜まると掃くという清掃を続けました。
 あっという間の1.5時間でしたが、終わってみると道路が見違えるほど美しくなっており、気持ちの良い爽やかな体験でした。

☆掃除に学ぶ会:http//www.souji.jp/

<こだわりの使用食材>〜TOKYO X 都知事 東京都地域特産品認証品目〜

秋からのメニューに加わった「ショルダーベーコンとオニオンのサラダ」に使用されているTOKYO X(トウキョウエックス)というネーミングの豚肉は、やっとの思いで少量入手させていただいた希少な食材です。
 飲食店ではほとんど扱いが無く、小売店でも「明治屋二子玉川高島屋店」さん以外での扱いはありません。
 なぜなら1日にたった2〜3頭しか出荷できないからです。
 それは、生産効率や経済性よりも風味を優先して改良されてきたからです。

 「X」には「美味しい肉質の豚をかけあわせ改良された」「未知の可能性を秘めた」の意味が込められています。
 東京都畜産試験場で「脂肪の質と風味がよい北京黒豚」「なめらかな肉質で味わい深いバークシャー」「脂肪交雑(サシ)が入るデュロック」3品種の長所を取り込んで改良された豚で、平成9年7月に日本種豚登録協会に「トウキョウX」と認定されました。

詳しくは当社お取引先 大多摩ハムさん042-551-1321まで。

※現在当店ではTOKYO-Xは使用していません(編注)

<商業立地・飲食業の潮流>〜SCとフードコート〜

弊社のグループとして3店目のドトールコーヒーショップが先月、千葉県の津田沼駅近くのイオン津田沼ショッピングセンター内、一階フードコートに開店いたしました。
 お陰様で順調な滑り出しのこの出店経験を元に、ひとつ確信した今後の商業立地の方向性があります。それはこれからの数年間、全国規模で見た場合「イオン(グループ)のつくる大型SCの時代/飲食業に於いてはフードコートの時代」になると言うことです。

 都会、特に都区部にお住まいの方には、イオン=ジャスコ、イトーヨーカー堂、等いわゆる大型店が身近に無く、イメージすることすら難しいと思いますが、最近のイオンのSCを見てまず驚くことはその建物規模の巨大さです。外から見ると都心のデパートよりも低くて大きく正に戦艦大和?のようです。
 松下電工の工場跡地に建った津田沼SCは売場部分が3階建てで総売場面積が約13000坪あります。1階の天井も10m近くあり、通路は幅6m程、アメリカのような大型カート同士でもぶつかることがありません。そこにありとあらゆる業種(90余の専門店)が揃い、極端な話1日居ても飽きない"街"を形成しています。

 そこが新しい地域のコミュニティー(買い物の場、憩いの場、たまり場)になっておりフードコートは深夜0時迄、昼は300の席でも足りない状態です。外は人通りも無いのに2000台の駐車場はいつも満杯。ジャスコ直営のスーパーやドラッグストアはなんと24時間営業です。週末は勿論のこと普段の日も深夜迄客足が絶えません。
 このような大型SCをイオングループは今後全国に毎年、約20ヶ所づつ展開予定とのこと。当分目が離せません。

※SC=ショッピングセンターの略

 

<とんかつやが選んだとんかつや>〜京都発祥のセンスが光る「かつくら」〜

商売柄、新しくできた商業施設に「とんかつ店」が入っていると、どこが出店したのか、メニューや価格は変わったか、と何かと気に掛かかります。最近でも丸ビルの「かつ玄」は店名、内容を変えた「和幸」さんか、とか、六六(六本木ヒルズ)、汐留、は「かつくら」さんか、といった風に一応検証しています。
 そんな中で「かつくら」さんは、専門店としての商品の深みと、話題性のある立地への多店化といった難しい課題を両立させた魅力ある一店です。

*名代とんかつ かつくら 新宿高島屋店 03-5361-1871他

「名代とんかつ かつくら」のオフィシャルページはこちらをクリックして下さい
 ※新しいページが開きます

第17号 –完–
  1. トップページ 
  2. >
  3. とんかつ通信 
  4. >
  5.  第17号